【材料2人分】
ご飯200g/ごま油小さじ1/赤唐辛子のみじん切り少々
【作り方】
中国の禅寺のまかないご飯と伝え聞き、気に入って作っている白黒ご飯をご紹介します。
本来は普通の固さのご飯で作りますが、入れ歯が合わなくて困っているという方に軟飯で作り、私も一緒においしくいただきました。
①耐熱ボウルにご飯を入れ、水200mlを加える。両端を少し開けてラップをし、電子レンジ600Wで4分加熱し、取り出して5分蒸らす
②①の1/3量を取り分け、残りはおわんによそう
③フライパンを温め、ごま油を流し、取り分けておいた1/3量のご飯を入れて炒める。赤唐辛子と、塩、こしょう各少々を振り、しょうゆ小さじ2を回しかけて絡ませ、火を止める
④②のおわんの白ご飯に③をのせ、おかず代わりにしていただく。
市販の煮物の味を軽くする
【材料2人分】
切り干し大根の煮物(市販品)1パック(150g)
【作り方】
読者の方からお手紙が届きました。
「煮物料理が大好きなのですが、老夫婦暮らしで、材料を取りそろえて下ごしらえするのもおっくうです。
市販品も買ってみましたが、味が濃くて口に合いません。
夫は血圧が高く、もっと薄味にしてあげたいのです。
どうしたらいいでしょう。話は簡単です。
ヒジキ、切り干し、筑前煮などの煮物にしみ込んでいる調味料を、取り除けばいいのです。
ポイントは水と電子レンジ。
①耐熱ボウルに切り干し大根の煮物を入れ、水大さじ4を全体にかける
②ラップをして電子レンジ600Wで4分加熱
③取り出して、ざるにあけて汁を切る
④器に盛る。
家政学の実験では、これで調味料の40%近くが減るといわれています。
しょうゆあんのハンバーグ
【材料2人分】
合いびき肉150g/ご飯大さじ2/溶き卵1/2個分/木綿豆腐50g/パン粉大さじ2/片栗粉小さじ1
【作り方】
つなぎにご飯、豆腐、パン粉、卵を使います。
ご飯はでんぷん質が豊富なので、ハンバーグに加えると硬くなりにくいのです。
そのため、ほぐれやすく食べやすくなります。
①ボウルに豆腐とパン粉を入れ、手でつぶしながら豆腐の水分でパン粉をしっとりさせる。塩小さじ1/4、こしょう少々、ご飯、溶き卵、合いびき肉を加え、粘りを出さないように、でもまとまる程度に混ぜ、2等分する
②手を洗ってふき、油少々を付けて①をハンバーグ形にまとめる
③フライパンにサラダ油大さじ1を流して温め、②を並べ入れ、中火で4分焼く。裏返してふたをして弱火で4分焼き、油を切って器に盛る
④鍋に水1カップ、しょうゆとみりん各大さじ1、片栗粉を入れて火にかけ、とろみが付いたら③にかける。
軟らかちらしずし
【材料2人分】
温かいご飯240g/卵1個/しば漬け20g/カニ風味かまぼこ20g/紅しょうが10g/青ジソ2枚/キヌサヤ2個
【作り方】
歯の悪いお母さんにもちらしずしを食べてもらいたい、と相談を受けました。
具はみじん切りにし、普通食と軟らか食のおすしを同時に作ります。
①卵で薄焼き卵を作る
②①、しば漬け、紅しょうが、カニ風味かまぼこは別々に、フードプロセッサーでみじん切りにする
③ご飯に酢大さじ1、砂糖小さじ1、塩少々を合わせて混ぜる
④③の酢飯のうち90gを耐熱容器に移し、水100mlを加える。ふたを軽くのせ、電子レンジ600Wで2分加熱。取り出して冷ます
⑤残りの酢飯150gと④の軟らかい酢飯に、しば漬けを1/2ずつ混ぜ、別々の器に盛る
⑥しば漬け以外の②を散らし、青ジソ、ゆでたキヌサヤをのせる。軟らかい酢飯の方は、食べるときに青ジソとキヌサヤを除く。写真は弁当箱に詰めたもの。
大豆とヒジキのハンバーグ・銀あんかけ
【材料2人分】
大豆水煮100g/芽ヒジキ(乾燥)5g/ピザ用チーズ25g/玉ネギ50g/パン粉大さじ3/牛乳大さじ1/顆粒(かりゅう)和風だし小さじ1/4/片栗粉小さじ1/2/好みで万能ネギの小口切り少々
【作り方】
ハンバーグ生地にはチーズを加えて口の中で食塊が作れるようにします。
あんのとろみでのみ込みやすくなります。
①ヒジキはゆで戻してざるに上げる
②フードプロセッサーに①、大豆、チーズ、四つに切った玉ネギを入れて回し、ペースト状にする
③ボウルに②をあけ、塩小さじ1/5、こしょう少々、パン粉、牛乳を加えて混ぜる。溶き卵は弾力が出るので加えない
④2等分して楕円(だえん)形にまとめる
⑤フライパンを温め、サラダ油大さじ1を流し、④を並べ入れる。中火で4分焼き、裏返して弱火で4分焼いて火を通す
⑥鍋に水100ml、薄口しょうゆとみりん各小さじ2、和風だし、片栗粉を入れて火にかけ、とろみを付ける
⑦器に⑤を盛り、⑥をかけ、好みでネギをのせる。
軟らかパエリア
【材料2人分】
ご飯200g/鶏がらスープのもと小さじ1/サフラン5本/赤ピーマン1/2個/マッシュルーム水煮の薄切り大さじ2/乾燥パセリ少々
【作り方】
すっかり洋食の定番ご飯になったスペイン料理のパエリア。
本来は米をブイヨンで歯応えの残る状態に炊いたものですが、ここではご飯をサフランとスープで煮てとろ~りと軟らかく仕上げました。
サフランがないときはカレー粉か粉末ターメリックを小さじ1/2で。
①赤ピーマンは種を取ってみじん切りにする
②マッシュルームは粗みじん切りにする
③鍋に水1カップを沸かして火を止め、鶏がらスープのもと、サフラン、①、②を加えて10分おき、サフランの色と香りを引き出す
④ご飯を加えて火にかけ、混ぜながら中火で煮て、ご飯粒がふっくらと膨らんだら火を止め、パセリを振る。
トロリと軟らかい酢キャベツ
【材料=作りやすい分量】
キャベツ200g
【作り方】
「かむ、のみ込む」が難しい方は野菜を食べる量が少なめになりがちで、便通に悩んでいる方が少なくありません。
キャベツを電子レンジで加熱して軟らかくしているので、たくさん食べられます。
キャベツはビタミンCが多く、別名「キャベジン」と呼ばれるビタミンCが豊富で、胃腸の粘膜を保護し、胃炎の方に効果的に働きます。
また、天然の機能性成分のファイトケミカル「イソチオシアネート」を含み、がん予防効果が期待されています。
①キャベツは3cm長さの千切りにし、耐熱ボウルに入れ、ラップをして電子レンジ600Wで4分加熱する。これでトロリと軟らかくなる
②小鍋に酢60ml、砂糖大さじ3、塩小さじ1/2を入れて火にかけ、煮立ったら火を止めて①にかける。冷めたら食べられる。写真は削りかつお少々を30秒チンして指でもんでかけたもの。
イチゴのショートケーキ
【材料=直径15cmの円形1個分】
卵2個/バニラエッセンス少々/薄力粉60g/有塩バター大さじ2/生クリーム200ml/イチゴ300g/ミントの葉少々
【作り方】
①型に薄くバターを塗って薄力粉を振り(いずれも分量外)、底の大きさに合わせて切ったクッキングシートを敷く
②ボウルに卵を割り入れ、砂糖60g、バニラエッセンスを加え、湯せんにしてハンドミキサーの高速で2分間泡立てる。湯せんを外し、高速で2分間、4倍量になるまで泡立てる
③薄力粉をふるって加え、溶かしたバターを加え、ゴムベラで泡をつぶさないように混ぜる③①に③を流し、160度のオーブンの下段で25~30分焼く
④型より生地を取り出して冷ます
⑤イチゴのへたを取って6粒残し、残りは二つに切る
⑥生クリームに砂糖大さじ3とバニラエッセンスを加え、固く泡立てる
⑦④を上下2枚に切り分け、下の生地に⑥を塗り、二つに切ったイチゴを並べ、その上に⑥を塗り、上の生地をかぶせ、周りと上面に⑥を塗る。残った⑥を絞り袋に詰めて上面に搾り、イチゴをのせ、ミントの葉を飾る。
ごま豆腐
【材料2人分】
くず粉大さじ1(12g)/練りごま大さじ1(15g)/削りかつおひとつまみ/好みでゆずごしょう、または練りわさび少々
【作り方】
ラップで固めるので、流し函で作るほど硬くなりません。
かむのが難しくなった方でも、トロリとのみ込めます。
①くず粉に水130mlを少しずつ加え、完全に粒がなくなるまで混ぜる
②耐熱ボウルに練りごまを入れ、①を大さじ1加え、泡立て器で混ぜてクリーム状にする。もう一度、①を大さじ1加えて混ぜ、滑らかになったら、残りを加えて混ぜる
③ラップをして電子レンジ600Wで1分加熱。取り出して泡立て器で混ぜ、滑らかになったら、ラップをせずに電子レンジで1分加熱。取り出して泡立て器で混ぜる
④22cm四方のラップ2枚の中央に、それぞれ③を等分にのせ、ラップを寄せてねじり、輪ゴムで留め、氷水に浮かべて30分ほど冷やす
⑤削りかつおに熱湯大さじ2を加えてこし、だし大さじ1を作り、みりんと薄口しょうゆ各小さじ1を合わせる
⑥④のラップを外して器に盛り、⑤とゆずごしょうを添える。
ビーフコロッケ
【材料2人分】
マッシュポテトフレーク30g/牛乳90ml/玉ネギ50g/牛ひき肉50g/小麦粉大さじ2/溶き卵1/2個分/パン粉大さじ3/揚げ油適量
【作り方】
牛ひき肉は炒めずにレンジにかけることで、口当たりが滑らかなコロッケになります。
マッシュポテトフレークを使えば裏ごし要らず。
「かむ、のみ込む」が難しい方は、スープのもとをお湯で溶いて、コロッケにかけて召し上がってください。
①耐熱ボウルに牛乳を入れ、塩少々とマッシュポテトフレークを加えて箸で混ぜ、ラップをして電子レンジ600Wで1分30秒加熱する
②別の耐熱ボウルに、みじん切りにした玉ネギと牛ひき肉を入れ、塩少々を振って混ぜ、ラップをして電子レンジで2分加熱する
③①に②を蒸し汁ごと加えて混ぜ、2等分し、平らな円形にまとめる
④小麦粉、水大さじ1を加えた溶き卵、パン粉を付け、170度の油できつね色になるまで揚げる。