昆布とキクラゲのユズ練り

【材料=作りやすい分量】
キクラゲ(乾燥)30g(戻して200g)/昆布(乾燥)20g(戻して60g)/ユズ1個(100g)
【作り方】
本年最後のレシピです。ご愛読ありがとうございました。
お正月でも、介護の必要な方には食べやすく体調を整える常備菜も必要です。
おかゆや軟飯に添えるユズ練りを。

圧力鍋で作るのでとろけるように軟らか。冷蔵で1週間、冷凍で1カ月保存できます。
①昆布は四つに切って水2カップで戻す
②キクラゲは水3カップで戻し、水を切る
③ユズはへたを取り、十字に4等分して種を除く
④フードプロセッサーに①と、②を5cm角に切って入れ、③も加えて回し、みじん切りにする
⑤圧力鍋に④を移し、昆布の戻し汁を加え、ふたをして強火にかけ、圧がかかったら弱火で1分煮て火を止める
⑥圧が下がったらしょうゆ、砂糖、みりん各大さじ3を加え、中火で混ぜながら10分煮て火を止める。

冷凍イチゴのジャム

【材料=出来上り120g分】
冷凍のイチゴ100g/レモン汁小さじ2
【作り方】
「流動食を食べたい高齢者はいない」という思いで、長年シニアの方の食事提案をしてきました。長い人生、今まで食べてきたものが少し軟らかくなっていたり、のみ込みやすくなっていたりすればよいのです。
朝食でジャムトーストとカフェオレを楽しんでいた方は、トーストを2cm角に切ってジャムを塗ってフォークに刺し、カフェオレに浸して軟らかくすれば今まで通りの朝食です。
市販の冷凍フルーツを使い、電子レンジで少量作ります。
①耐熱ボウルに冷凍イチゴを入れ、砂糖50gを加えてレモン汁を回しかける
②ラップをして電子レンジ600Wで2分加熱
③取り出してゴムベラで混ぜ、砂糖を溶かす
④ラップはせずに電子レンジで1分加熱して煮詰める。熱いうちに瓶に詰め、ふたをする。

チョコレートソースのフレンチトースト

【材料2人分】
食パン(6枚切り)2枚/卵1個/牛乳150ml/バニラエッセンス少々/有塩バター大さじ2/生クリーム1/4カップ/チョコレートソース(市販品)大さじ2/あればラズベリー2個
【作り方】
カスタードソースに浸して軟らかくなった食パンを、バターでじっくりふっくら焼き上げます。
「かむ、のみ込む」が少し難しい方でも、おいしくいただけます。
①卵を溶きほぐし、砂糖大さじ2、バニラエッセンス、牛乳を加えて混ぜる
②食パンを二つに切って小さめのバットに並べ、①を注ぐ。10分ほどおいて裏返し、ラップをして一晩、冷蔵庫に寝かせる
③ボウルに生クリームを入れ、砂糖小さじ2を加え、冷水に浮かべて固く泡立てる
④フライパンを温め、バターを溶かし、②を並べ入れる。弱火で3分焼き、返してさらに3分焼く
⑤器に④を盛り、③をのせ、チョコレートソースをかけ、ラズベリーを添える。

白花豆の甘煮

【材料=出来上り500g】
白花豆250g
【作り方】
上顎と舌だけでもつぶれるほど軟らかく煮えた豆は、タンパク質供給の介護食に。
砂糖の量を少なめに仕上げ、豆の風味を生かした煮豆。
圧力鍋で作ります。
①圧力鍋に水5カップ、砂糖150g、塩小さじ1/2を入れて火にかけ、煮立ったら火を止める
②白花豆を洗って水切りし、①に加え、一晩常温におく。網じゃくしですくい上げてみて、豆の皮が完全に伸びていることを確かめる
③落としぶたをのせ、ふたをして火にかけ、圧がかかったらごく弱火(IHヒーターでは2)にし、10分加熱して火を止める
④圧が下がったらふたを取り、落としぶたはそのままで、始めからごく弱火(同)にかけ、10分煮て火を止める
⑤一晩常温に置き、冷蔵する。1週間保存できる。冷凍すれば1カ月保存できる。

とろっと軟らかいチーズケーキ

【材料=直径18cmの底取れケーキ型1個分】
クラッカー80g/無塩バター40g/クリームチーズ200g/牛乳大さじ2/粉ゼラチン1袋(5g)/生クリーム1カップ/レモン汁小さじ2
【作り方】
①フードプロセッサーにクラッカーを入れて回し、粉砕する。バターを加えてさらに回す
②薄くサラダ油を塗った型に①を入れ、コップの底で押えて平らにし、冷蔵庫で冷やしておく
③耐熱ボウルに水大さじ2と粉ゼラチンを入れ、すぐに混ぜて2分おき、電子レンジ600Wで20秒加熱して溶かす
④別のボウルに砂糖大さじ1、生クリームを入れ、氷水に当てて泡立て、五分立て(とろっと流れるくらい)にする
⑤別のボウルに砂糖大さじ2、クリームチーズを入れて滑らかになるまでハンドミキサーで混ぜ、③とレモン汁を加えて混ぜ、さらに④を加えて混ぜる。②に流し入れ、冷蔵庫で3時間ほど冷やし固める。8等分ほどに切り分けていただく。冷凍もできる。

スイートポテト

【材料=直径5cm×4個分】
サツマイモ300g/牛乳1/2カップ/バター大さじ2/バニラエッセンス5滴/卵1個/あればサワーチェリーの甘煮(市販品)4個
【作り方】
サツマイモの甘味を生かしたスイートポテト。
かむ、のみ込むがしやすいように牛乳を多めにし、卵、バター、砂糖を効かせて栄養分豊かに作ります。
フードプロセッサーではなく裏ごしでも。
①サツマイモは皮をむき、耐熱ボウルに入れ、水1/2カップを注ぐ。ラップをして電子レンジ600Wで8分加熱し、竹串を刺してスーッと通れば湯を切る
②フードプロセッサーに①を入れてバターを四つに切って加え、滑らかになるまで回す
③砂糖大さじ2、バニラエッセンス、卵を加え、さらに滑らかになるまで回す
④牛乳を加え、ピューレ状になるまで回す
⑤口金を付けた絞り袋に詰め、サラダ油少々を塗ったアルミケース4個に絞り、サワーチェリーをのせてオーブントースターで3~4分焼く。

ナガイモのサラダ

【材料2人分】
ナガイモ(または、ツクネイモ、大和イモなど)200g/マヨネーズ大さじ2/あれば木の芽、パセリなど少々
【作り方】
教室の日、スタッフのまかない用にナガイモを電子レンジで加熱していたら、生徒さんが「それ、何にするのですか?」と聞きます。
「サラダ」と答えると「えっ、加熱して?」。
試食してもらったら「おいしい! これ、新聞に載せてください」。
のみ込みやすいサラダです。
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなどが余っていれば、合わせて作ります。
加熱時間は何でも100gにつき600Wで2分です。
①ナガイモは皮をむくとぬるぬるするので、皮ごと洗い、ぬれたままポリ袋に入れ、口は閉めずに耐熱性の容器にのせ、4分加熱
②取り出して皮をむき、ボウルに入れてマッシュする
③粗熱が取れたらマヨネーズを加えてあえ、木の芽やパセリを小さく切って加える。

グリーンアスパラのポタージュ

【材料4人分】
冷凍のグリーンアスパラガス1袋(250g)/牛乳400ml/生クリーム50ml/鶏がらスープのもと小さじ1/強力粉大さじ1
【作り方】
ブロッコリー、サヤインゲン、グリーンアスパラなど冷凍の緑黄色野菜は1~2人分の食事作りに、無駄が出なくて助かります。
グリーンアスパラは少々筋っぽいところが難点ですが、ポタージュにすると絶品の味に変身。
食物繊維が不足しがちなシニアの方にいかがですか。
①直径20cm程度の耐熱ボウルにキッチンペーパー2枚を敷き、グリーンアスパラを入れ、ラップをせずに電子レンジ600Wで5分加熱。取り出して3等分に切る
②ミキサーに①、鶏がらスープのもと、強力粉、牛乳、それに小さじ2を飾り用に残した生クリームも加え、滑らかになるまで回す
③鍋に②を移し、混ぜながら温める
④器に盛り、生クリームをたらし、あればパセリを飾る。

ケチャップシチュー

【材料2人分】
鶏胸肉(皮なし)100g/強力粉小さじ1/ニンジン1/2本(75g)/ジャガイモ1個(150g)/玉ネギ1/2個(100g)/バター大さじ1/鶏がらスープのもと小さじ1/2/トマトケチャップ大さじ2
【作り方】
普通のシチューに見えますが、実は圧力鍋で煮ているので肉も野菜もとろ~りと軟らかく仕上がっています。
ミキサー食のように、「何を食べているのかわからない」ということにはなりません。
①鶏胸肉は一口大のそぎ切りにし、塩、こしょう各少々、強力粉をまぶす
②ニンジン、ジャガイモ、玉ネギは皮をむいて4等分に切る
③圧力鍋を中火にかけ、バターを溶かし、①を入れて軽くソテーする
④②の野菜を加え、水300mlを注ぎ、鶏がらスープのもと、トマトケチャップを加え、ふたをして強火にする
⑤圧がかかったら弱火で3分煮て火を止める
⑥圧が下がったらふたを取り、器に盛り、あればパセリを振る。

トウガンと鶏団子の煮物

【材料4人分】
トウガン200g(正味)/ミョウガ2個/鶏ひき肉150g/万能ネギ(みじん切り)5cm分/ショウガ(みじん切り)薄切り3枚分/鶏がらスープのもと小さじ1/白髮ネギ少々
【作り方】
トウガンは夏野菜ですが、冬まで保存でき、おいしく食べられます。
水分を多く含み、煮ると「かむ、のみ込む」が難しい方でも難なくのみ込める軟らかさ。
鶏団子は調味料なし、つなぎなしで、フォークでつぶすとほろほろと崩れます。
①トウガンは種とわたを包丁で除き、ピーラーで皮をむいて4cm角に切る
②ミョウガは縦割りにする
③鶏ひき肉にネギとショウガを加え、8等分に丸める
④圧力鍋に水2カップ、薄口しょうゆ、みりん各大さじ1、鶏がらスープのもと、①を入れる。ふたをして火にかけ、圧がかかったら火を止める④圧が下がったらふたを取り、②と③を加え、5分煮て火を止める⑤器に盛り、白髮ネギを添える。