ホワイトサラダ

【材料4人分】
ジャガイモ500g/玉ネギ150g/飲むヨーグルト大さじ3/マヨネーズ190g(1カップ)

【作り方】30代のころから総入れ歯だった父のために、工夫をこらして食事の準備をしていました。
大変喜んで食べてくれた、とろ~りと軟らかいポテトサラダ。当時、私は中学生。ヨーグルトも生クリームもなく、牛乳を使っていました。

①ジャガイモは洗って皮付きで耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジ600Wで10分加熱。
竹串がスーッと通るようになったら、水に取って粗熱を取り、十字に4等分して皮をむき、ボウルに入れてマッシュする

②スライサーで玉ネギを薄切りにして別のボウルに入れ、塩小さじ1/2、砂糖大さじ1/2をかけてもみ、しんなりしたら酢40ml、サラダ油大さじ2を加えて混ぜる

③①に②を混ぜ、ヨーグルトとマヨネーズを加えて混ぜる。冷蔵で5日間保存できる。写真はハニーピクルスを添えたもの。

エノキ、ワカメ、キクラゲ、フノリのつくだ煮

【材料=出来上がり900g】エノキタケ100g/戻したキクラゲ100g/刺し身用ワカメ100g/戻したフノリ50g/酒80ml

【作り方】
食育授業や講演会によく出掛け「早寝、早起き、朝ご飯」とお話ししますが、もう一つ「朝うんち」も加えたいと思います。
「かむ、のみ込む」が難しい方は特に、食物繊維の摂取量が減り、便秘になりがちです。
その解消に、水溶性食物繊維が豊富なキノコや海藻で作るつくだ煮を。冷蔵で1カ月、冷凍で1年保存できます。

①戻した海藻やキノコは3~4cm角に切り、フードプロセッサーでみじん切りにする

②鍋にサラダ油大さじ1を流し、①を加えて全体に油が回るまで中火で炒める

③砂糖大さじ5、しょうゆと酒各80mlを加え、絶えず混ぜながら強火で5分煮て火を止める

④熱いうちに乾いた瓶に詰め、ふたをする。

とっておきのふりかけ・粉だし

【材料=作りやすい分量】
削りかつお20g/煮干し20g/昆布20g
【作り方】
煮干しや昆布、削りかつおなどは水に浸しておいたものをそのまま煮るだけで、おいしいだし汁になる食材。
これらを粉末にした粉だしは、かむ、のみ込むが少し難しくなった方においしく食べていただくために、格好の裏方を務めてくれます。

汁に加えればだしに、軟飯やおかゆに振りかければそのうま味でスムーズに喉を通ります
①煮干しは頭とはらわたを除く
②昆布は2cm×5cmの短冊に切る
③フライパンにクッキングシートを敷き、①、②、削りかつおをそれぞれ単品で入れ、中火にかけてからいりする。その後、削りかつお

だけ手でつぶして細かくする③ミキサーにかけて粉状にし、柄付きざるに入れて振る。ざるに残った分は、さらにミキサーにかける
④瓶に詰めて冷蔵すれば、1年間保存できる。

トウガンと鶏団子の煮物

【材料4人分】
トウガン200g(正味)/ミョウガ2個/鶏ひき肉150g/万能ネギ(みじん切り)5cm分/ショウガ(みじん切り)薄切り3枚分/鶏がらスープのもと小さじ1/白髮ネギ少々
【作り方】
トウガンは夏野菜ですが、冬まで保存でき、おいしく食べられます。
水分を多く含み、煮ると「かむ、のみ込む」が難しい方でも難なくのみ込める軟らかさ。
鶏団子は調味料なし、つなぎなしで、フォークでつぶすとほろほろと崩れます。
①トウガンは種とわたを包丁で除き、ピーラーで皮をむいて4cm角に切る
②ミョウガは縦割りにする
③鶏ひき肉にネギとショウガを加え、8等分に丸める
④圧力鍋に水2カップ、薄口しょうゆ、みりん各大さじ1、鶏がらスープのもと、①を入れる。ふたをして火にかけ、圧がかかったら火を止める④圧が下がったらふたを取り、②と③を加え、5分煮て火を止める⑤器に盛り、白髮ネギを添える。

ドライアップルと蜂蜜紅茶

【材料=作りやすい分量】
リンゴ1個(300g)
【作り方】
蜂蜜を加えた温かい紅茶に加えるのがお勧めです。
ほとびて(ふやけて)軟らかくなるのでスプーンですくっていただきます。紅茶にもリンゴの甘い香りが広がります。
紅茶だけでなく、おかゆに加えても。
アップルペクチンの力で便秘予防になります。
①リンゴは1cm幅にスライスする。中央の芯の部分は残す。スライスしたものを1cm幅の拍子木に切り、さらに端から2~3mm幅の「色紙切り」(正方形に薄く切ること)にする
②耐熱皿にペーパータオルを敷き、①を100g分、重ならないようにのせて広げ、ラップはせずに電子レンジ600Wで2分加熱。取り出して、別のペーパータオルで押さえて水気を取る。残りも同様に
③クッキングシートを敷いたバットに移し、冷蔵庫の上などの温かいところに置いて乾燥させる
④瓶に移し、冷蔵で2カ月保存できます。

軟らか赤飯

【材料2人分】
お赤飯のもと(市販品)75g、または赤飯用小豆水煮缶1/3缶(汁ともに75g)/もち米60g/米40g
【作り方】
もち米だけの赤飯は粘りが強いので、のみ込みやすくするために、うるち米を加えて炊きます。
①もち米と米は一緒に洗って、ざるへ上げる
②炊飯器に①、お赤飯のもと、または小豆缶を汁ごと入れ、水を1合の線まで注ぐ
③炊飯器のおかゆモードで炊く。40分ほどかかる。おかゆモードが無いときは、炊飯モードで炊く
④さっくりと混ぜ、器に盛り、塩少々を振る。

◇小豆水煮缶が手に入らないときは、乾燥小豆20gにひたひたの水を加え、火にかける。煮立ったら強火で5分煮てざるへ上げ、鍋に戻して水100mlを加え、煮立ったらふたをして弱火で20分煮て、ざるへ上げて使う。

軟らかパエリア

【材料2人分】
ご飯200g/鶏がらスープのもと小さじ1/サフラン5本/赤ピーマン1/2個/マッシュルーム水煮の薄切り大さじ2/乾燥パセリ少々
【作り方】
すっかり洋食の定番ご飯になったスペイン料理のパエリア。
本来は米をブイヨンで歯応えの残る状態に炊いたものですが、ここではご飯をサフランとスープで煮てとろ~りと軟らかく仕上げました。
サフランがないときはカレー粉か粉末ターメリックを小さじ1/2で。
①赤ピーマンは種を取ってみじん切りにする
②マッシュルームは粗みじん切りにする
③鍋に水1カップを沸かして火を止め、鶏がらスープのもと、サフラン、①、②を加えて10分おき、サフランの色と香りを引き出す
④ご飯を加えて火にかけ、混ぜながら中火で煮て、ご飯粒がふっくらと膨らんだら火を止め、パセリを振る。

大豆とヒジキのハンバーグ・銀あんかけ

【材料2人分】
大豆水煮100g/芽ヒジキ(乾燥)5g/ピザ用チーズ25g/玉ネギ50g/パン粉大さじ3/牛乳大さじ1/顆粒(かりゅう)和風だし小さじ1/4/片栗粉小さじ1/2/好みで万能ネギの小口切り少々
【作り方】
ハンバーグ生地にはチーズを加えて口の中で食塊が作れるようにします。
あんのとろみでのみ込みやすくなります。
①ヒジキはゆで戻してざるに上げる
②フードプロセッサーに①、大豆、チーズ、四つに切った玉ネギを入れて回し、ペースト状にする
③ボウルに②をあけ、塩小さじ1/5、こしょう少々、パン粉、牛乳を加えて混ぜる。溶き卵は弾力が出るので加えない
④2等分して楕円(だえん)形にまとめる
⑤フライパンを温め、サラダ油大さじ1を流し、④を並べ入れる。中火で4分焼き、裏返して弱火で4分焼いて火を通す
⑥鍋に水100ml、薄口しょうゆとみりん各小さじ2、和風だし、片栗粉を入れて火にかけ、とろみを付ける
⑦器に⑤を盛り、⑥をかけ、好みでネギをのせる。

軟らかちらしずし

【材料2人分】
温かいご飯240g/卵1個/しば漬け20g/カニ風味かまぼこ20g/紅しょうが10g/青ジソ2枚/キヌサヤ2個
【作り方】
歯の悪いお母さんにもちらしずしを食べてもらいたい、と相談を受けました。
具はみじん切りにし、普通食と軟らか食のおすしを同時に作ります。
①卵で薄焼き卵を作る
②①、しば漬け、紅しょうが、カニ風味かまぼこは別々に、フードプロセッサーでみじん切りにする
③ご飯に酢大さじ1、砂糖小さじ1、塩少々を合わせて混ぜる
④③の酢飯のうち90gを耐熱容器に移し、水100mlを加える。ふたを軽くのせ、電子レンジ600Wで2分加熱。取り出して冷ます
⑤残りの酢飯150gと④の軟らかい酢飯に、しば漬けを1/2ずつ混ぜ、別々の器に盛る
⑥しば漬け以外の②を散らし、青ジソ、ゆでたキヌサヤをのせる。軟らかい酢飯の方は、食べるときに青ジソとキヌサヤを除く。写真は弁当箱に詰めたもの。

しょうゆあんのハンバーグ

【材料2人分】
合いびき肉150g/ご飯大さじ2/溶き卵1/2個分/木綿豆腐50g/パン粉大さじ2/片栗粉小さじ1
【作り方】
つなぎにご飯、豆腐、パン粉、卵を使います。
ご飯はでんぷん質が豊富なので、ハンバーグに加えると硬くなりにくいのです。
そのため、ほぐれやすく食べやすくなります。
①ボウルに豆腐とパン粉を入れ、手でつぶしながら豆腐の水分でパン粉をしっとりさせる。塩小さじ1/4、こしょう少々、ご飯、溶き卵、合いびき肉を加え、粘りを出さないように、でもまとまる程度に混ぜ、2等分する
②手を洗ってふき、油少々を付けて①をハンバーグ形にまとめる
③フライパンにサラダ油大さじ1を流して温め、②を並べ入れ、中火で4分焼く。裏返してふたをして弱火で4分焼き、油を切って器に盛る
④鍋に水1カップ、しょうゆとみりん各大さじ1、片栗粉を入れて火にかけ、とろみが付いたら③にかける。