冷たいスイートポテト

【材料=直径5cm×高さ6cmの紙製マフィンカップ10個分】サツマイモ600g/卵1個/バニラエッセンス5滴/生クリーム1カップ

【作り方】
鹿児島空港の人気土産に、表面だけ焼き目を付け、冷凍で販売されているスイートポテトがあります。

解凍するとソフトな口溶けで、介護食にもぴったり。作り方を知りたいと要望があったので、私なりの「推測」で作ってみました。

①サツマイモは皮を厚めにむき、3cm幅に切り、水に10分さらす

②耐熱ボウルに移し、水1カップを加えてラップをかけ、電子レンジ600Wで12分加熱。竹串がスーッと通るようになったら、ざるへ上げる

③フードプロセッサーに移し、砂糖100g、バニラエッセンスを加えて回し、卵も加えて回し、生クリームと塩ひとつまみを加えて回す

④マフィンカップに流して冷まし、冷凍する。冷凍庫で1カ月保存できる。写真はオーブントースターで上面に焼き目を付けたもの。

ごまだれ・冷やしうどん

【材料=出来上がり大さじ8】削りかつおひとつかみ/白練りごま大さじ1と1/2(27g)/おろしニンニク小さじ1/2/ラー油小さじ1/ごま油大さじ1

【作り方】万人受けするたれ。冷蔵庫で1週間保存できます。

①熱湯1カップに削りかつおを入れ、1分おいてこす

②ごまだれを作る=ミキサーに①を大さじ5、しょうゆとみりん各大さじ1、練りごま、ニンニク、ラー油、ごま油を入れて回す

③うどんをゆでる(1人分)=鍋に熱湯を沸かし、冷凍うどん1パック(200g)をゆで、冷水でゆすぐ

④器に③を入れ、②を大さじ2かけ、万能ねぎの小口切り少々をのせる。ごまだれは冷しゃぶやおひたしにもぴったり。

レモンカード

【材料=70ml容量の瓶4個分】
レモン1個(100g)/卵2個(100g)/有塩バター100g

【作り方】レモンの皮も実も種も薄皮も全てを使い、湯せんで作る甘酸っぱいスプレッド。

①無農薬レモンでないときは、蛇口の湯をかけながらたわしでごしごしこすってワックスや農薬を洗い流し、水でゆすぎ、キッチンペーパーで水気を拭く。
へたを落とし、十字に4等分してから、それぞれを1cm幅に切る

②ミキサーに砂糖100g、①、卵を入れ、滑らかになるまでかける

③直径18cm程度の鍋に湯2カップを沸かし、弱火にする

④直径23cm~25cmのボウルに2cm角切りにしたバターを入れ、③の鍋にのせて湯せんで溶かす

⑤④のバターに②を加え、中火にして木べらで絶えず混ぜながら加熱し、とろみが付いてきたら火を止める

⑥熱いうちに完全に乾いた瓶に詰め、ふたをする。冷蔵で1年保存できる。

昆布とキクラゲのユズ練り

【材料=作りやすい分量】
キクラゲ(乾燥)30g(戻して200g)/昆布(乾燥)20g(戻して60g)/ユズ1個(100g)
【作り方】
本年最後のレシピです。ご愛読ありがとうございました。
お正月でも、介護の必要な方には食べやすく体調を整える常備菜も必要です。
おかゆや軟飯に添えるユズ練りを。

圧力鍋で作るのでとろけるように軟らか。冷蔵で1週間、冷凍で1カ月保存できます。
①昆布は四つに切って水2カップで戻す
②キクラゲは水3カップで戻し、水を切る
③ユズはへたを取り、十字に4等分して種を除く
④フードプロセッサーに①と、②を5cm角に切って入れ、③も加えて回し、みじん切りにする
⑤圧力鍋に④を移し、昆布の戻し汁を加え、ふたをして強火にかけ、圧がかかったら弱火で1分煮て火を止める
⑥圧が下がったらしょうゆ、砂糖、みりん各大さじ3を加え、中火で混ぜながら10分煮て火を止める。

冷凍イチゴのジャム

【材料=出来上り120g分】
冷凍のイチゴ100g/レモン汁小さじ2
【作り方】
「流動食を食べたい高齢者はいない」という思いで、長年シニアの方の食事提案をしてきました。長い人生、今まで食べてきたものが少し軟らかくなっていたり、のみ込みやすくなっていたりすればよいのです。
朝食でジャムトーストとカフェオレを楽しんでいた方は、トーストを2cm角に切ってジャムを塗ってフォークに刺し、カフェオレに浸して軟らかくすれば今まで通りの朝食です。
市販の冷凍フルーツを使い、電子レンジで少量作ります。
①耐熱ボウルに冷凍イチゴを入れ、砂糖50gを加えてレモン汁を回しかける
②ラップをして電子レンジ600Wで2分加熱
③取り出してゴムベラで混ぜ、砂糖を溶かす
④ラップはせずに電子レンジで1分加熱して煮詰める。熱いうちに瓶に詰め、ふたをする。

チョコレートソースのフレンチトースト

【材料2人分】
食パン(6枚切り)2枚/卵1個/牛乳150ml/バニラエッセンス少々/有塩バター大さじ2/生クリーム1/4カップ/チョコレートソース(市販品)大さじ2/あればラズベリー2個
【作り方】
カスタードソースに浸して軟らかくなった食パンを、バターでじっくりふっくら焼き上げます。
「かむ、のみ込む」が少し難しい方でも、おいしくいただけます。
①卵を溶きほぐし、砂糖大さじ2、バニラエッセンス、牛乳を加えて混ぜる
②食パンを二つに切って小さめのバットに並べ、①を注ぐ。10分ほどおいて裏返し、ラップをして一晩、冷蔵庫に寝かせる
③ボウルに生クリームを入れ、砂糖小さじ2を加え、冷水に浮かべて固く泡立てる
④フライパンを温め、バターを溶かし、②を並べ入れる。弱火で3分焼き、返してさらに3分焼く
⑤器に④を盛り、③をのせ、チョコレートソースをかけ、ラズベリーを添える。

白花豆の甘煮

【材料=出来上り500g】
白花豆250g
【作り方】
上顎と舌だけでもつぶれるほど軟らかく煮えた豆は、タンパク質供給の介護食に。
砂糖の量を少なめに仕上げ、豆の風味を生かした煮豆。
圧力鍋で作ります。
①圧力鍋に水5カップ、砂糖150g、塩小さじ1/2を入れて火にかけ、煮立ったら火を止める
②白花豆を洗って水切りし、①に加え、一晩常温におく。網じゃくしですくい上げてみて、豆の皮が完全に伸びていることを確かめる
③落としぶたをのせ、ふたをして火にかけ、圧がかかったらごく弱火(IHヒーターでは2)にし、10分加熱して火を止める
④圧が下がったらふたを取り、落としぶたはそのままで、始めからごく弱火(同)にかけ、10分煮て火を止める
⑤一晩常温に置き、冷蔵する。1週間保存できる。冷凍すれば1カ月保存できる。

とろっと軟らかいチーズケーキ

【材料=直径18cmの底取れケーキ型1個分】
クラッカー80g/無塩バター40g/クリームチーズ200g/牛乳大さじ2/粉ゼラチン1袋(5g)/生クリーム1カップ/レモン汁小さじ2
【作り方】
①フードプロセッサーにクラッカーを入れて回し、粉砕する。バターを加えてさらに回す
②薄くサラダ油を塗った型に①を入れ、コップの底で押えて平らにし、冷蔵庫で冷やしておく
③耐熱ボウルに水大さじ2と粉ゼラチンを入れ、すぐに混ぜて2分おき、電子レンジ600Wで20秒加熱して溶かす
④別のボウルに砂糖大さじ1、生クリームを入れ、氷水に当てて泡立て、五分立て(とろっと流れるくらい)にする
⑤別のボウルに砂糖大さじ2、クリームチーズを入れて滑らかになるまでハンドミキサーで混ぜ、③とレモン汁を加えて混ぜ、さらに④を加えて混ぜる。②に流し入れ、冷蔵庫で3時間ほど冷やし固める。8等分ほどに切り分けていただく。冷凍もできる。

スイートポテト

【材料=直径5cm×4個分】
サツマイモ300g/牛乳1/2カップ/バター大さじ2/バニラエッセンス5滴/卵1個/あればサワーチェリーの甘煮(市販品)4個
【作り方】
サツマイモの甘味を生かしたスイートポテト。
かむ、のみ込むがしやすいように牛乳を多めにし、卵、バター、砂糖を効かせて栄養分豊かに作ります。
フードプロセッサーではなく裏ごしでも。
①サツマイモは皮をむき、耐熱ボウルに入れ、水1/2カップを注ぐ。ラップをして電子レンジ600Wで8分加熱し、竹串を刺してスーッと通れば湯を切る
②フードプロセッサーに①を入れてバターを四つに切って加え、滑らかになるまで回す
③砂糖大さじ2、バニラエッセンス、卵を加え、さらに滑らかになるまで回す
④牛乳を加え、ピューレ状になるまで回す
⑤口金を付けた絞り袋に詰め、サラダ油少々を塗ったアルミケース4個に絞り、サワーチェリーをのせてオーブントースターで3~4分焼く。

ナガイモのサラダ

【材料2人分】
ナガイモ(または、ツクネイモ、大和イモなど)200g/マヨネーズ大さじ2/あれば木の芽、パセリなど少々
【作り方】
教室の日、スタッフのまかない用にナガイモを電子レンジで加熱していたら、生徒さんが「それ、何にするのですか?」と聞きます。
「サラダ」と答えると「えっ、加熱して?」。
試食してもらったら「おいしい! これ、新聞に載せてください」。
のみ込みやすいサラダです。
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなどが余っていれば、合わせて作ります。
加熱時間は何でも100gにつき600Wで2分です。
①ナガイモは皮をむくとぬるぬるするので、皮ごと洗い、ぬれたままポリ袋に入れ、口は閉めずに耐熱性の容器にのせ、4分加熱
②取り出して皮をむき、ボウルに入れてマッシュする
③粗熱が取れたらマヨネーズを加えてあえ、木の芽やパセリを小さく切って加える。