スイートポテト

【材料=直径5cm×4個分】
サツマイモ300g/牛乳1/2カップ/バター大さじ2/バニラエッセンス5滴/卵1個/あればサワーチェリーの甘煮(市販品)4個
【作り方】
サツマイモの甘味を生かしたスイートポテト。
かむ、のみ込むがしやすいように牛乳を多めにし、卵、バター、砂糖を効かせて栄養分豊かに作ります。
フードプロセッサーではなく裏ごしでも。
①サツマイモは皮をむき、耐熱ボウルに入れ、水1/2カップを注ぐ。ラップをして電子レンジ600Wで8分加熱し、竹串を刺してスーッと通れば湯を切る
②フードプロセッサーに①を入れてバターを四つに切って加え、滑らかになるまで回す
③砂糖大さじ2、バニラエッセンス、卵を加え、さらに滑らかになるまで回す
④牛乳を加え、ピューレ状になるまで回す
⑤口金を付けた絞り袋に詰め、サラダ油少々を塗ったアルミケース4個に絞り、サワーチェリーをのせてオーブントースターで3~4分焼く。

ナガイモのサラダ

【材料2人分】
ナガイモ(または、ツクネイモ、大和イモなど)200g/マヨネーズ大さじ2/あれば木の芽、パセリなど少々
【作り方】
教室の日、スタッフのまかない用にナガイモを電子レンジで加熱していたら、生徒さんが「それ、何にするのですか?」と聞きます。
「サラダ」と答えると「えっ、加熱して?」。
試食してもらったら「おいしい! これ、新聞に載せてください」。
のみ込みやすいサラダです。
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなどが余っていれば、合わせて作ります。
加熱時間は何でも100gにつき600Wで2分です。
①ナガイモは皮をむくとぬるぬるするので、皮ごと洗い、ぬれたままポリ袋に入れ、口は閉めずに耐熱性の容器にのせ、4分加熱
②取り出して皮をむき、ボウルに入れてマッシュする
③粗熱が取れたらマヨネーズを加えてあえ、木の芽やパセリを小さく切って加える。

グリーンアスパラのポタージュ

【材料4人分】
冷凍のグリーンアスパラガス1袋(250g)/牛乳400ml/生クリーム50ml/鶏がらスープのもと小さじ1/強力粉大さじ1
【作り方】
ブロッコリー、サヤインゲン、グリーンアスパラなど冷凍の緑黄色野菜は1~2人分の食事作りに、無駄が出なくて助かります。
グリーンアスパラは少々筋っぽいところが難点ですが、ポタージュにすると絶品の味に変身。
食物繊維が不足しがちなシニアの方にいかがですか。
①直径20cm程度の耐熱ボウルにキッチンペーパー2枚を敷き、グリーンアスパラを入れ、ラップをせずに電子レンジ600Wで5分加熱。取り出して3等分に切る
②ミキサーに①、鶏がらスープのもと、強力粉、牛乳、それに小さじ2を飾り用に残した生クリームも加え、滑らかになるまで回す
③鍋に②を移し、混ぜながら温める
④器に盛り、生クリームをたらし、あればパセリを飾る。

ケチャップシチュー

【材料2人分】
鶏胸肉(皮なし)100g/強力粉小さじ1/ニンジン1/2本(75g)/ジャガイモ1個(150g)/玉ネギ1/2個(100g)/バター大さじ1/鶏がらスープのもと小さじ1/2/トマトケチャップ大さじ2
【作り方】
普通のシチューに見えますが、実は圧力鍋で煮ているので肉も野菜もとろ~りと軟らかく仕上がっています。
ミキサー食のように、「何を食べているのかわからない」ということにはなりません。
①鶏胸肉は一口大のそぎ切りにし、塩、こしょう各少々、強力粉をまぶす
②ニンジン、ジャガイモ、玉ネギは皮をむいて4等分に切る
③圧力鍋を中火にかけ、バターを溶かし、①を入れて軽くソテーする
④②の野菜を加え、水300mlを注ぎ、鶏がらスープのもと、トマトケチャップを加え、ふたをして強火にする
⑤圧がかかったら弱火で3分煮て火を止める
⑥圧が下がったらふたを取り、器に盛り、あればパセリを振る。

トウガンと鶏団子の煮物

【材料4人分】
トウガン200g(正味)/ミョウガ2個/鶏ひき肉150g/万能ネギ(みじん切り)5cm分/ショウガ(みじん切り)薄切り3枚分/鶏がらスープのもと小さじ1/白髮ネギ少々
【作り方】
トウガンは夏野菜ですが、冬まで保存でき、おいしく食べられます。
水分を多く含み、煮ると「かむ、のみ込む」が難しい方でも難なくのみ込める軟らかさ。
鶏団子は調味料なし、つなぎなしで、フォークでつぶすとほろほろと崩れます。
①トウガンは種とわたを包丁で除き、ピーラーで皮をむいて4cm角に切る
②ミョウガは縦割りにする
③鶏ひき肉にネギとショウガを加え、8等分に丸める
④圧力鍋に水2カップ、薄口しょうゆ、みりん各大さじ1、鶏がらスープのもと、①を入れる。ふたをして火にかけ、圧がかかったら火を止める④圧が下がったらふたを取り、②と③を加え、5分煮て火を止める⑤器に盛り、白髮ネギを添える。

酢ゴボウ

【材料5~6人分】
ゴボウ(細いもの)400g/だしパック(市販品)1袋(7g)/白すりごま大さじ2
【作り方】
私が子どもの頃、隣家の90歳のおばあさんは家族と同じものを軟らかく煮て食べていました。
ゴボウは圧力鍋を使えば、フォークで押さえるとつぶれるくらい軟らかくなります。
一般の方にもおいしく食べていただけます。
①ゴボウは皮をこそげて洗い、12cm長さに切る。圧力鍋に入れ、水1Lを加え、ふたをして強火にかける
②圧がかかったら弱火にして3分加熱し、火を止める。圧が下がったらふたを取り、ざるにあける
③ゴボウを2等分(6cm長さ)に切り、鍋に戻す。水1カップ、薄口しょうゆとみりん各大さじ2を加え、ふたはせずに水気がなくなるまで煮る
④ボウルに③を移して冷まし、酢小さじ2を加え、手で絡める⑤だしパックをはさみで切って中身を④に加え、手でまぶす⑦すりごまを加えてまぶす。

ショウガドリンクと煮ショウガ

【材料=作りやすい分量(出来上りショウガドリンク150ml/煮ショウガ100g)】
ショウガ100g/レモンの搾り汁大さじ1
【作り方】
ご年配の方の血流改善に、ショウガドリンクはいかが。湯で割ってホットジンジャーに、炭酸水で割ってジンジャーエールに、ヨーグルトやアイスクリームにかけてもおいしいです。
煮ショウガは照り焼きを作るときに加えたり、フレンチトーストにのせたりしてお使いください。
①ショウガは皮ごと使うので、ブラシを使って汚れを洗い流し、ペーパータオルでふいて水気を取り、ごく薄切りにする
②鍋に①を入れ、水100mlを注ぎ、砂糖100gを加えて火にかける
③沸騰してきたらあくを除き、ふたはせずに弱火で10分煮る
④最後に、レモン汁を加えて混ぜ、火を止める⑤粗熱が取れたらこして、ショウガドリンクと煮ショウガを別々に瓶に詰める。冷蔵で1年間保存できる。

ナスとシメジのソテー

【材料2人分】
ナス100g/シメジ50g
【作り方】
軟らかく、のみ込みやすい副菜を作ります。
①ナスはへたを落とし、ポリ袋に入れ、口は閉めずに耐熱皿にのせる。電子レンジ600Wで2分加熱。水に取って冷まし、5mm幅の輪切りにする
②シメジは石突きを除き、1cm長さに切る
③フライパンにサラダ油小さじ2、②を入れて炒め、シメジが軟らかくなったら①を加えて炒め、塩、こしょう各少々を振る。

★たたきオクラ
【材料2人分】
オクラ50g/ごま油小さじ1
【作り方】
①オクラは塩少々を付けてこすり、熱湯で30秒ゆで、冷水に取って冷ます。がくとへたを除き、2mm幅の小口切りにし、細かくたたいて粘りを出す
②ボウルに移し、しょうゆ小さじ1、ごま油を加えて混ぜる。

マンゴープリン

【材料2人分】
粉ゼラチン1袋(5g)/マンゴージュース1カップ/リンゴ酢大さじ2/イチゴシロップ小さじ2/氷1片
【作り方】
ほどよい甘味とフルーティーな酸味が大人向きのデザート。
酢を加えるのでエネルギー代謝が進み、ゼラチンの固さもゆるくなり、のみ込みやすい冷菓ができます。
①小さい耐熱ボウルに水大さじ2を入れ、粉ゼラチンを加えて混ぜ、適温に冷やすため中央に氷をのせて2分おく。
氷を取り出しラップをせずに電子レンジ600Wで20秒加熱して溶かす
②別のボウルに砂糖大さじ1、マンゴージュース、リンゴ酢、①を加えて混ぜ、氷水を入れたボウルに浮かべ、軽くとろみが付くまで冷やす
③用意したグラス2個に、まず②の半量を分けて入れ、イチゴシロップ小さじ1も等分に流す
④残りの②を分け入れ、残りのイチゴシロップを等分に流す
⑤冷蔵庫で全体が固まるまでおいていただく。

豆腐白玉のおしるこ

【材料2人分】
小豆のこしあん((加糖の市販品)130g/白玉粉30g/木綿豆腐30~40g
【作り方】
私の料理教室では「60歳からの食事こそ、健康の秘訣(ひけつ)」と呼び掛け、介護食にもなる普段の料理を取り上げています。
小豆は昔から季節の行事や儀式に欠かせない栄養豊富な豆。
タンパク質も含んでいるので、おやつでも筋肉の強化ができます。
市販のこしあんで、さらっとした喉越しのおしるこに。
団子は白玉粉を豆腐でこねたもの。軟らかめに仕上げるとかみやすく、のみ込みやすくなります。
①ボウルに豆腐を入れてつぶし、白玉粉を加えて混ぜる。10分ほど置き、水分が全体に行き渡ったところで、よくこねて直径1~1.5cmの団子に丸め、ゆでて冷水に取って水切りする
②こしあんに水1カップを加えて溶きのばし、火にかけて軽く温める
③器に②をよそって①を加える。