大豆とヒジキのハンバーグ・銀あんかけ

【材料2人分】
大豆水煮100g/芽ヒジキ(乾燥)5g/ピザ用チーズ25g/玉ネギ50g/パン粉大さじ3/牛乳大さじ1/顆粒(かりゅう)和風だし小さじ1/4/片栗粉小さじ1/2/好みで万能ネギの小口切り少々
【作り方】
ハンバーグ生地にはチーズを加えて口の中で食塊が作れるようにします。
あんのとろみでのみ込みやすくなります。
①ヒジキはゆで戻してざるに上げる
②フードプロセッサーに①、大豆、チーズ、四つに切った玉ネギを入れて回し、ペースト状にする
③ボウルに②をあけ、塩小さじ1/5、こしょう少々、パン粉、牛乳を加えて混ぜる。溶き卵は弾力が出るので加えない
④2等分して楕円(だえん)形にまとめる
⑤フライパンを温め、サラダ油大さじ1を流し、④を並べ入れる。中火で4分焼き、裏返して弱火で4分焼いて火を通す
⑥鍋に水100ml、薄口しょうゆとみりん各小さじ2、和風だし、片栗粉を入れて火にかけ、とろみを付ける
⑦器に⑤を盛り、⑥をかけ、好みでネギをのせる。

軟らかちらしずし

【材料2人分】
温かいご飯240g/卵1個/しば漬け20g/カニ風味かまぼこ20g/紅しょうが10g/青ジソ2枚/キヌサヤ2個
【作り方】
歯の悪いお母さんにもちらしずしを食べてもらいたい、と相談を受けました。
具はみじん切りにし、普通食と軟らか食のおすしを同時に作ります。
①卵で薄焼き卵を作る
②①、しば漬け、紅しょうが、カニ風味かまぼこは別々に、フードプロセッサーでみじん切りにする
③ご飯に酢大さじ1、砂糖小さじ1、塩少々を合わせて混ぜる
④③の酢飯のうち90gを耐熱容器に移し、水100mlを加える。ふたを軽くのせ、電子レンジ600Wで2分加熱。取り出して冷ます
⑤残りの酢飯150gと④の軟らかい酢飯に、しば漬けを1/2ずつ混ぜ、別々の器に盛る
⑥しば漬け以外の②を散らし、青ジソ、ゆでたキヌサヤをのせる。軟らかい酢飯の方は、食べるときに青ジソとキヌサヤを除く。写真は弁当箱に詰めたもの。

しょうゆあんのハンバーグ

【材料2人分】
合いびき肉150g/ご飯大さじ2/溶き卵1/2個分/木綿豆腐50g/パン粉大さじ2/片栗粉小さじ1
【作り方】
つなぎにご飯、豆腐、パン粉、卵を使います。
ご飯はでんぷん質が豊富なので、ハンバーグに加えると硬くなりにくいのです。
そのため、ほぐれやすく食べやすくなります。
①ボウルに豆腐とパン粉を入れ、手でつぶしながら豆腐の水分でパン粉をしっとりさせる。塩小さじ1/4、こしょう少々、ご飯、溶き卵、合いびき肉を加え、粘りを出さないように、でもまとまる程度に混ぜ、2等分する
②手を洗ってふき、油少々を付けて①をハンバーグ形にまとめる
③フライパンにサラダ油大さじ1を流して温め、②を並べ入れ、中火で4分焼く。裏返してふたをして弱火で4分焼き、油を切って器に盛る
④鍋に水1カップ、しょうゆとみりん各大さじ1、片栗粉を入れて火にかけ、とろみが付いたら③にかける。

市販の煮物の味を軽くする

【材料2人分】
切り干し大根の煮物(市販品)1パック(150g)
【作り方】
読者の方からお手紙が届きました。
「煮物料理が大好きなのですが、老夫婦暮らしで、材料を取りそろえて下ごしらえするのもおっくうです。
市販品も買ってみましたが、味が濃くて口に合いません。
夫は血圧が高く、もっと薄味にしてあげたいのです。
どうしたらいいでしょう。話は簡単です。
ヒジキ、切り干し、筑前煮などの煮物にしみ込んでいる調味料を、取り除けばいいのです。
ポイントは水と電子レンジ。
①耐熱ボウルに切り干し大根の煮物を入れ、水大さじ4を全体にかける
②ラップをして電子レンジ600Wで4分加熱
③取り出して、ざるにあけて汁を切る
④器に盛る。
家政学の実験では、これで調味料の40%近くが減るといわれています。

軟らか白黒ご飯

【材料2人分】
ご飯200g/ごま油小さじ1/赤唐辛子のみじん切り少々
【作り方】
中国の禅寺のまかないご飯と伝え聞き、気に入って作っている白黒ご飯をご紹介します。
本来は普通の固さのご飯で作りますが、入れ歯が合わなくて困っているという方に軟飯で作り、私も一緒においしくいただきました。
①耐熱ボウルにご飯を入れ、水200mlを加える。両端を少し開けてラップをし、電子レンジ600Wで4分加熱し、取り出して5分蒸らす
②①の1/3量を取り分け、残りはおわんによそう
③フライパンを温め、ごま油を流し、取り分けておいた1/3量のご飯を入れて炒める。赤唐辛子と、塩、こしょう各少々を振り、しょうゆ小さじ2を回しかけて絡ませ、火を止める
④②のおわんの白ご飯に③をのせ、おかず代わりにしていただく。

手亡豆の煮方と白あんの作り方

【材料=作りやすい分量】
手亡(白インゲン)豆2カップ(250g)
【作り方】
スタッフのおやつ用に作っていた白あんに、牛乳をかけて教室でお出ししたところ、思わぬ反響が。
聞けば皆さん、ゆで方や分量など、あいまいなまま作っている様子でした。
牛乳をかければ、「かむ、のみ込む」が少し難しくなった方のおやつになります。
①手亡豆は洗って水5カップに浸し、水を十分に吸って表面のしわが完全にのびるまでおく
②圧力鍋に①を水ごと移し、落としぶたとふたをして火にかける
③圧がかかったら、弱火で6分加熱して火を止める
④圧が下がったらざるにあけ、汁をあらかた切って鍋に戻す
⑤砂糖250g、塩小さじ1/2を加え、混ぜずに弱火で10分煮て火を止める
⑥白あんにするときは完全に冷まし、皮ごとフードプロセッサーにかける⑦保存容器に移し、冷蔵で1週間、冷凍で1カ月保存できる。

トロトロの甘酒ゼリー

【材料=60ml容量のプリンカップ6個分】
甘酒1カップ(原酒は飲める状態に薄めて)/豆乳1カップ/粉ゼラチン1袋(5g)/スイカ正味200g(皮付きで500g)/レモンの搾り汁小さじ1/バニラエッセンス少々/ミントの葉少々
【作り方】
①小さい耐熱ボウルに水大さじ2を入れ、粉ゼラチンを振り込み、氷1片をのせて2分おく。氷を除き、ラップはせずに電子レンジ600Wで20秒加熱して溶かす
②ボウルに砂糖大さじ3、甘酒、豆乳を入れ、①を加えて混ぜる。氷水に浮かべ、とろみが付くまで冷やす
③プリンカップに薄く油を塗り、②を流す
④冷蔵庫に入れて4~5時間、冷やし固める
⑤スイカは赤い果肉を薄切りにして種を除き、みじん切りにする
⑥ボウルに⑤、砂糖大さじ2、レモン汁、バニラエッセンスを合わせて冷やしておく
⑦④を型より取り出して器に盛り、周りに⑥を流し、ミントの葉を散らす。

野菜たっぷりふんわりお好み焼き

【材料=直径10cm×8枚分】
お好み焼き粉150g/卵1個/ニラ75g/ミックスベジタブル75g/鶏胸肉(皮なし)100g/桜エビ大さじ2
【作り方】
市販のお好み焼き粉には小麦粉、でんぷん、やまいも粉、かつお節、シイタケ、昆布、さば節の粉末、野菜エキス、ベーキングパウダーが入っています。
これにみじん切り野菜を加えると、ふんわりと口溶けよく、便秘予防にもなるお好み焼きが出来上がります。
筋肉増強効果のある鶏胸肉や、桜エビも加えました。
①鶏胸肉は2cm角に、ニラは2cm長さに切る
②フードプロセッサーに①、ミックスベジタブル、桜エビを別々にかけて粗みじん切りにする
③ボウルに卵を溶き、水180mlを加え、②とお好み焼き粉を入れてまぜる
④フライパンに薄く油を引いて③をお玉1/2杯ずつ流し、両面焼く。

豆腐白玉のおしるこ

【材料2人分】
小豆のこしあん((加糖の市販品)130g/白玉粉30g/木綿豆腐30~40g
【作り方】
私の料理教室では「60歳からの食事こそ、健康の秘訣(ひけつ)」と呼び掛け、介護食にもなる普段の料理を取り上げています。
小豆は昔から季節の行事や儀式に欠かせない栄養豊富な豆。
タンパク質も含んでいるので、おやつでも筋肉の強化ができます。
市販のこしあんで、さらっとした喉越しのおしるこに。
団子は白玉粉を豆腐でこねたもの。軟らかめに仕上げるとかみやすく、のみ込みやすくなります。
①ボウルに豆腐を入れてつぶし、白玉粉を加えて混ぜる。10分ほど置き、水分が全体に行き渡ったところで、よくこねて直径1~1.5cmの団子に丸め、ゆでて冷水に取って水切りする
②こしあんに水1カップを加えて溶きのばし、火にかけて軽く温める
③器に②をよそって①を加える。

レモン、ユズ、ダイダイの天然ポン酢

【材料=出来上り1.5L分】
レモン10個/ユズ12個/ダイダイ6個

【作り方】
後期高齢者の塩分、糖分、カロリーなどにこだわることの見直しが進んでいます。
高齢者の方には「脳栄養のブドウ糖のご飯をほどよく食べ、肉や魚、卵、豆腐などのタンパク質食品を不足しないように食べてもらう方が先」と考えられ始めています。
庭でできた柑橘類をたくさんいただきました。
外皮が厚めで搾りづらいのですが、電子レンジにかけるとそのままより30%ほど余分に果汁が取れます。

①レモン、ユズ、ダイダイは3個につき、電子レンジ600Wで1分~1分30秒加熱する。汁が皮に少しにじむくらいが目安
②十分に冷まし、二つに切ってギュッと搾る。冷蔵で1カ月、冷凍で2カ月保存できる。魚にかけて、ゆず湯でなど、存分においしく食べてもらってください。