揚げないとろとろ軟らか麻婆ナス

【材料2人分】
ナス300g/豚ひき肉100g/おろしショウガ小さじ1/2/トウバンジャン小さじ1/2/片栗粉小さじ2/万能ネギの小口切り2

本分
【作り方】
ナス料理は驚くほど油を吸うので料理するのをためらいますが、電子レンジを使えば油は風味付けだけで済みます。
普通は「入れてチン」で出来上がりですが、ナス料理ばかりは2回チンがお勧めです。
①ナスはへたを落として縦2等分し、1cm幅の斜め切りにする
②耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをし、電子レンジ600Wで6分加熱する
③別のボウルに砂糖とサラダ油各小さじ2、しょうゆ大さじ2、おろしショウガ、トウバンジャン、片栗粉を入れ、熱湯1/2カップを加えて混ぜ、豚ひき肉を加えて混ぜる
④②のナスに③をかけ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジで3分加熱する。取り出して万能ネギをのせる。

膝・肘丈夫のゼラチン豚汁

【材料2人分】
豚ひき肉50g/サトイモ2個(正味100g)/ニンジン小1/2本(50g)/長ネギ10cm分(10g)/粉ゼラチン2袋(10g)

/みそ小さじ4
【作り方】
年を取ってくると膝の軟骨部分が減って歩くときに痛みが出たり、速度が遅くなったりします。
そんなときに助けになるのがタンパク質の一種のコラーゲンで、それを生成した食品がゼラチンです。
筋肉の合成に欠かせないロイシンを豊富に含む豚ひき肉も使って、豚汁を作ります。
①サトイモは皮をむき、ニンジンと共に乱切りにする。長ネギは小口切りにする
②鍋に水11/2カップを入れ、豚ひき肉と①を加えて火にかける
③煮立ってきたらあくを除き、中火にしてサトイモが軟らかくなるまで煮る
④ゼラチンを振り入れて溶かし、みそを溶き、ネギを加えて火を止める。

グリーンアスパラのポタージュ

【材料4人分】
冷凍のグリーンアスパラガス1袋(250g)/牛乳400ml/生クリーム50ml/鶏がらスープのもと小さじ1/強力粉大さじ1
【作り方】
ブロッコリー、サヤインゲン、グリーンアスパラなど冷凍の緑黄色野菜は1~2人分の食事作りに、無駄が出なくて助かります。
グリーンアスパラは少々筋っぽいところが難点ですが、ポタージュにすると絶品の味に変身。
食物繊維が不足しがちなシニアの方にいかがですか。
①直径20cm程度の耐熱ボウルにキッチンペーパー2枚を敷き、グリーンアスパラを入れ、ラップをせずに電子レンジ600Wで5分加熱。取り出して3等分に切る
②ミキサーに①、鶏がらスープのもと、強力粉、牛乳、それに小さじ2を飾り用に残した生クリームも加え、滑らかになるまで回す
③鍋に②を移し、混ぜながら温める
④器に盛り、生クリームをたらし、あればパセリを飾る。

スイートポテト

【材料=直径5cm×4個分】
サツマイモ300g/牛乳1/2カップ/バター大さじ2/バニラエッセンス5滴/卵1個/あればサワーチェリーの甘煮(市販品)4個
【作り方】
サツマイモの甘味を生かしたスイートポテト。
かむ、のみ込むがしやすいように牛乳を多めにし、卵、バター、砂糖を効かせて栄養分豊かに作ります。
フードプロセッサーではなく裏ごしでも。
①サツマイモは皮をむき、耐熱ボウルに入れ、水1/2カップを注ぐ。ラップをして電子レンジ600Wで8分加熱し、竹串を刺してスーッと通れば湯を切る
②フードプロセッサーに①を入れてバターを四つに切って加え、滑らかになるまで回す
③砂糖大さじ2、バニラエッセンス、卵を加え、さらに滑らかになるまで回す
④牛乳を加え、ピューレ状になるまで回す
⑤口金を付けた絞り袋に詰め、サラダ油少々を塗ったアルミケース4個に絞り、サワーチェリーをのせてオーブントースターで3~4分焼く。

白花豆の甘煮

【材料=出来上り500g】
白花豆250g
【作り方】
上顎と舌だけでもつぶれるほど軟らかく煮えた豆は、タンパク質供給の介護食に。
砂糖の量を少なめに仕上げ、豆の風味を生かした煮豆。
圧力鍋で作ります。
①圧力鍋に水5カップ、砂糖150g、塩小さじ1/2を入れて火にかけ、煮立ったら火を止める
②白花豆を洗って水切りし、①に加え、一晩常温におく。網じゃくしですくい上げてみて、豆の皮が完全に伸びていることを確かめる
③落としぶたをのせ、ふたをして火にかけ、圧がかかったらごく弱火(IHヒーターでは2)にし、10分加熱して火を止める
④圧が下がったらふたを取り、落としぶたはそのままで、始めからごく弱火(同)にかけ、10分煮て火を止める
⑤一晩常温に置き、冷蔵する。1週間保存できる。冷凍すれば1カ月保存できる。

チョコレートソースのフレンチトースト

【材料2人分】
食パン(6枚切り)2枚/卵1個/牛乳150ml/バニラエッセンス少々/有塩バター大さじ2/生クリーム1/4カップ/チョコレートソース(市販品)大さじ2/あればラズベリー2個
【作り方】
カスタードソースに浸して軟らかくなった食パンを、バターでじっくりふっくら焼き上げます。
「かむ、のみ込む」が少し難しい方でも、おいしくいただけます。
①卵を溶きほぐし、砂糖大さじ2、バニラエッセンス、牛乳を加えて混ぜる
②食パンを二つに切って小さめのバットに並べ、①を注ぐ。10分ほどおいて裏返し、ラップをして一晩、冷蔵庫に寝かせる
③ボウルに生クリームを入れ、砂糖小さじ2を加え、冷水に浮かべて固く泡立てる
④フライパンを温め、バターを溶かし、②を並べ入れる。弱火で3分焼き、返してさらに3分焼く
⑤器に④を盛り、③をのせ、チョコレートソースをかけ、ラズベリーを添える。

冷凍イチゴのジャム

【材料=出来上り120g分】
冷凍のイチゴ100g/レモン汁小さじ2
【作り方】
「流動食を食べたい高齢者はいない」という思いで、長年シニアの方の食事提案をしてきました。長い人生、今まで食べてきたものが少し軟らかくなっていたり、のみ込みやすくなっていたりすればよいのです。
朝食でジャムトーストとカフェオレを楽しんでいた方は、トーストを2cm角に切ってジャムを塗ってフォークに刺し、カフェオレに浸して軟らかくすれば今まで通りの朝食です。
市販の冷凍フルーツを使い、電子レンジで少量作ります。
①耐熱ボウルに冷凍イチゴを入れ、砂糖50gを加えてレモン汁を回しかける
②ラップをして電子レンジ600Wで2分加熱
③取り出してゴムベラで混ぜ、砂糖を溶かす
④ラップはせずに電子レンジで1分加熱して煮詰める。熱いうちに瓶に詰め、ふたをする。

昆布とキクラゲのユズ練り

【材料=作りやすい分量】
キクラゲ(乾燥)30g(戻して200g)/昆布(乾燥)20g(戻して60g)/ユズ1個(100g)
【作り方】
本年最後のレシピです。ご愛読ありがとうございました。
お正月でも、介護の必要な方には食べやすく体調を整える常備菜も必要です。
おかゆや軟飯に添えるユズ練りを。

圧力鍋で作るのでとろけるように軟らか。冷蔵で1週間、冷凍で1カ月保存できます。
①昆布は四つに切って水2カップで戻す
②キクラゲは水3カップで戻し、水を切る
③ユズはへたを取り、十字に4等分して種を除く
④フードプロセッサーに①と、②を5cm角に切って入れ、③も加えて回し、みじん切りにする
⑤圧力鍋に④を移し、昆布の戻し汁を加え、ふたをして強火にかけ、圧がかかったら弱火で1分煮て火を止める
⑥圧が下がったらしょうゆ、砂糖、みりん各大さじ3を加え、中火で混ぜながら10分煮て火を止める。

冷たいスイートポテト

【材料=直径5cm×高さ6cmの紙製マフィンカップ10個分】サツマイモ600g/卵1個/バニラエッセンス5滴/生クリーム1カップ

【作り方】
鹿児島空港の人気土産に、表面だけ焼き目を付け、冷凍で販売されているスイートポテトがあります。

解凍するとソフトな口溶けで、介護食にもぴったり。作り方を知りたいと要望があったので、私なりの「推測」で作ってみました。

①サツマイモは皮を厚めにむき、3cm幅に切り、水に10分さらす

②耐熱ボウルに移し、水1カップを加えてラップをかけ、電子レンジ600Wで12分加熱。竹串がスーッと通るようになったら、ざるへ上げる

③フードプロセッサーに移し、砂糖100g、バニラエッセンスを加えて回し、卵も加えて回し、生クリームと塩ひとつまみを加えて回す

④マフィンカップに流して冷まし、冷凍する。冷凍庫で1カ月保存できる。写真はオーブントースターで上面に焼き目を付けたもの。

とろとろに軟らかいナスのグラタン

【材料2人分】
有塩バター40g/強力粉大さじ3(薄力粉なら大さじ4)/牛乳1と1/2カップ/ナス1本(150g)/ニンニクのみじん切り1/2片分/ベーコン薄切り2枚/ピザ用チーズ25g/パセリのみ

じん切り少々

【作り方】
①ホワイトソースを作る=耐熱ボウルに強力粉を入れ、バターを四つに切ってのせ、ラップをかけ、電子レンジ600Wで1分加熱。取り出して泡立て器で混ぜ、牛乳を3回に分けて加えて

溶きのばし、塩、こしょう各少々を加え、ラップをかけ、電子レンジで3分加熱。取り出して底にたまった粉をすくい上げるように溶かし、ラップはかけずに電子レンジで3分加熱

②ナスはへたを落とし、1cm幅の輪切りにする。ベーコンは5mm幅に刻む

③フライパンにサラダ油小さじ2とニンニクを入れ、中火でいい香りが立つまで炒め、②を加えて炒める。水1カップを注ぎ、ふたをして中火で、ナスが十分軟らかくなるまで加熱し、

①を合わせる

④バターを塗ったグラタン皿に③を移し、チーズとパセリを散らし、オーブントースターで焼き色が付くまで5~6分焼く。